真のヒーロー

皆様ご無沙汰しております。 この数週間でエンちゃんのとびひも治り、お顔の傷跡も大分良くなり、私も十分に休養したので、今日から今まで通りブログも再開です。 皆さん沢山の温かいメッセージをありがとうございます! 何でこんなにチャレンジが降り注いでくるんだろう・・・とメゲそうになった時、ある12歳の女の子と出会った。 その子の名前はケイラ。 ショップで目をキラキラさせながら、サーフボードを眺めたり、店内にある雑誌に見入っていた。そして私の写真を雑誌の1ページを見つけると・・・ 「あれ?もしかしてこれあなた? 私この写真を他のサーフショップの壁で2回も見て、あなたの話を聞いてとっても会いたいと思っていたの!」 と言ってきた。 そこからサーフィンの話を始めると、2歳でサーフィンを始めたけれど、5歳で辞めなければいけなかったという。 何故かを聞いてみると、お父さんに私に説明するように言い、するとお父さんは、 「実は彼女は5歳の時に白血病というのが判明して、それからずっと戦っていたんだ。」 と言った。 そしてケイラは、 「だからまた一からやり直しなの。」 と残念そうに言ったけれど、白血病って血液の癌で、幼児がなると治ることは難しいと聞く。私はそんな小さい体で白血病から回復するだけでもすごいと思ったし、自分の病気のことを私に伝えようとしたことさえ勇敢に思えた。 なので思わず、 「すごい勇敢だね!来年チャイナ(ワヒネ)のコンテストでその経験をシェアしてみない?」 と言うと、キョトンとしていた。それからコンテストについて話すととっても興味を持ち出した。 そしていろんな質問をしてきて、2時間ぐらい話し込むと彼女の夢が広がったみたいだった。 私の方はと言えば、私が直面していた問題なんてとても小さなものに感じ、健康な体があるだけでありがたいと再認識した。 私はこの子のためになれるネットワークをいっぱい持っている。是非一役買いたいと、サーフィンに誘った。 と言っても、エンちゃんを抱える私は好きな時にサーフィンができないので、サーフィンの天才のサユリにお願いすると、気持よく引き受けてくれた。 波も緩く、人ごみの少ないビギナーに最適なスポットであるストレートアウトへ行き、ツルツル滑る岩を降りて入水するのがちょっと大変だけれど、みんなで手伝って無事入水。 ケイラとサユリが海へ入っている間、私はエンちゃんとビーチでお留守番。 すると女の子がおもちゃをエンゾのもとに持ってきてくれ、みんなでビーチで待つことにした。 そしておままごとをしながら、お姉ちゃんに女の子にされてたエンちゃん お母さんと話出すと、なんと彼女には3人の娘がいてみんな最近サーフィンを始めたばかりという。しかも上ふたりはケイラと同い年とふたつ違い! ケイラと海のお友達になってくれるか聞いてみると、喜んで!と言ってくれ、そんなお母さんはなんと元プロゴルファー。 スポーツにとっても理解があり、エンちゃんを見てあげるからサーフィンしておいでと言ってくれた☆初めてあったばかりなのに・・・感動・・・ そして彼女はサーフィンが苦手らしいので、代わりに私がのんびりと入りたい一番下の子を海の中で見てあげられる! 海での出会いって素晴らしい!!! そんな話をしながら海を見ていると、ケイラは一番いい波に乗ってきていた☆ 上がってくるなり、 「今までで一番いい波に乗った!」「今までで一番楽しいポイントだった!」 と、大きな笑顔で帰ってきて、これには私も胸キュン。 このあとお父さんに話を聞いたところ、5年間もまともに運動ができないでいたから、スポーツに対してとても引っ込み思案でいたらしいのだけれど、サーフィンに再挑戦させて初めて波の上で立った後、 「パパ!やっと私が上手になれるスポーツがあったね!」 と言ったという。 さらに胸キュン。。。 今日こうして彼女が楽しい思いをできたのも、サユリのヘルプがあってこそ!海の中で一番いい波をケイラに回してくれ、ちょっと大きめの波も横で勇気づけてくれていた。ありがとう! 今でも続く治療に行く時もサーフボードを車に積み、治療後のその足で海へ行き、学校のあとにサーフィンがしたいからと、昼休みに宿題を終わらせ、ものすごいサーフィンにパッションを持っているケイラ。 彼女の言動は常にポジティブで、彼女と一緒にいるだけでとっても気持ちが良く、私も彼女から学ぶことが沢山ある。 幼くして白血病と戦い克服し、今では新たな挑戦に挑んでいるケイラ。苦しかった経験もさらっと話し、その時の思いもポジティブにアウトプットしている。 彼女こそが真のヒーロだと思う。 今日はDAY1。 これから彼女のサーフィンの成長を見ていくのが楽しみだ。